ボイスキャリアって?|ウィンベル式無敵の労務管理Vol.100
ボイスキャリアって?
ウィンベルの山口です。
このメルマガでは、「クライアントの勝利の鐘(ウィンベル)を鳴らす」というビジョンの実現を目指す中で、
- 私が目指す弁護士像
- 私をどのように活用してほしいか
- 皆さんにとって有益だと思う情報の共有
などを週3回、午前8時30分ころに配信します。
是非お知り合いにも紹介してください。
[登録用URL]
https://39auto.biz/winbell/registp/entryform2.htm
金曜日の今日は、「ウィンベル式無敵の労務管理」を配信します。
本題です。
皆さん、「ボイスキャリア」というサイトをご存知でしょうか?
学生のみが登録できるサービスなんですが、なんとこのサイトの中で、学生が受けた面接等の音声データが投稿され、そのデータを他の学生が聞くことができるというものです。
いかがでしょうか?
今回はこのサービスの是非ではなく、既にこのようなサービスが生み出されていることを前提に、企業側として就職面接における録音等についての取り扱いや対策について考えてみたいと思います。
私は以前から労働トラブルの8~9割は採用で決まると断言するくらい、採用に重きを置いた活動をしています。
そして、採用においては、構造化面接(質問事項を統一化し、それに対する回答で評価をする面接方法)やアンケートの実施をオススメしています。
つまり、採用における情報が外部に漏れてしまうと、どのような趣旨でこの質問・アンケートを実施しているのかなどが見抜かれ、対策が取られてしまい、我々が採用を避けるべき人材を見抜けず、システムが崩壊する可能性もあります。
特に、最近は就活ハラスメントも社会問題となり、今年の10月からは、就活セクハラ対策が企業の義務にもなります。
このような流れもあり、証拠保全の観点から面接等を録音する人も増えていくと思われます。
そうすると、企業として、面接内容の外部流出を避けるためには対策を講じておくことが望ましいと思われます(もちろん、企業によっては、独自の仕組みで面接内容が外部に流出しても問題のない手法を取られているところもあるでしょう。)。
現時点で私が思う対策としては以下のものが考えられます。
①誓約書
- 許可のない録音を行わないこと
- 面接時に交付し、持ち帰りを禁止した書類の複写等(スマホで写真を撮る)をしないこと
- 録音データや写真データ等をネット上などに公開しないこと
- 面接やテスト中、スマホの操作を行わないこと
などを記載した誓約書を取り交わす。
②就活ハラスメント防止策
無許可での録音を正当化する一つの根拠に、就活ハラスメントの証拠保全があります。
そのため、就活ハラスメント防止策として、自社で面接を全件録音または録画することや相談窓口を設置するなど、相手が無許可での録音をする必要のない状況を自社で構築し、それを案内しておきます。
③採用内定取消事由の追加
内定の取消事由に
- 面接等の無断録音が発覚した場合
- 面接時に交付し、持ち帰りを禁じた書類の持ち帰りや複写等が発覚した場合
- 録音データ等を第三者が閲覧できる状況に置いた場合
などを追加します。
④サイト等への通知
万が一、自社の面接等のデータが開示されていることが発覚した場合、投稿サイト等に対して誓約書等を取り交わしていることを主張し、削除の請求をします。
このような対策を講じていれば、面接等を無断で録音することを抑止することができると思います。
採用は、企業の根幹です。
構造化面接やアンケート内容の流出は企業にとって、大きな痛手となります。
自社の採用システムを守るためにも、このようなサービスが存在していること、こちらが対策をしっかり取る必要があることを知っていただければと思います。
本日は以上です。
それでは、よい一日を。
バックナンバーはこちら 弁護士山口への質問箱





