リベンジ退職とは|ウィンベル式無敵の労務管理Vol.56

リベンジ退職とは

ウィンベルの山口です。
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金曜日の今日は、「ウィンベル式無敵の労務管理」を配信します。
さて、本題です。
本日は、退職にまつわる注意点についてお話したいと思います。
早速ですが、実際に相談を受けた事例を紹介します。

Xとは連絡が取れないので、その真意はわかりませんが、このように退職の際に会社を困らせてやろうという意図を持って退職したり、退職するためにあえてトラブルを起こしたりすることを「リベンジ退職」と言います。
リベンジ退職の類型としては、
- SNSで会社の悪口や不満を投稿する
- 業務上必要なデータを削除する
- 繁忙期を狙って退職する
- 取引先やクライアントに対して自社のネガティブな情報を伝える
- あえて引継ぎをしない
などです。
このリベンジ退職は近年急激に増えています。
会社側としても対策を取っておく必要があると思います。
まずは、退職時にリベンジしようと従業員に思わせないような関係性作りが最も重要でしょう。
あとは、仕組みで解決できる部分は仕組みで解決していくことが重要です。
例えば、データの管理は仕組みで十分解決できます。
ただ、注意点もありますので、この点は、弊社のスタッフが書いたこちらの記事が参考になると思いますので、ご覧ください。
その他には、繁忙期に退職したり、引継ぎをしないという点については、別途退職に関する制度を設けると防止できます。
具体的には、退職の申出を早くしたり、引継ぎをしっかりやってくれた従業員に対して、何かしらのインセンティブを与えるという方法です。
私の場合、就業規則で、6か月以上前の退職の申出及び業務引継ぎの完了を要件に、退職金を特別に与えたり、通常の退職金を増額したりする制度を設けています。
このようなインセンティブを準備することで、「リベンジ退職」よりも「円満退職」をしようと決めてもらえるようにしています。
是非参考にしてみてください。
本日は以上です。
それでは、よい一日を。
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